国王ギルガメッシュレポ 乙(ゼット) 第1回

昔々のこと、永い放浪の末 定住の地にたどり着いたシュメール人たちは、そこに集落をつくり文明を築き始めた。
時は流れ スーパーライフル人となったシュメール軍は、世界を相手に命がけの戦いを挑む。
数の上では敵の半分にも満たないシュメール軍であったが、技術差により制覇での勝利をつかむ。
しかし、それは宿敵 座り牛との直接対決を前にした、望まぬ制覇勝利であった。
シュメールの指導者シフォン&すずなはその状況を良しとせず、新たなる星に紀元前から再び文明を築き上げることを決意する。
彼女たちの目的は、かつて果たせなかった座り牛との直接対決・・・。
新キャラのヘタレ・ギルガメッシュ王を仲間に加え、今ここにシュメールの伝説が再び幕を開ける!!



〜紀元前4000年〜
すずな「・・・と前置きもすんだところで、国王ギルガメッシュレポ乙(ゼット)の第1回、はじめたいと思います」
ギル「うむっ。詳しいキャラ設定などは、前日の予告編を見てくれたまえ! ちなみに余はこのプレイレポの主人公、ギルガメッシュ王である」
シフォン「別名ヘタレ王とも言うー」
ギル「ヘタレって言うな」
すずな「そうですよシフォンさん、ヘタレ王氏をいじるのは後でも出来ますし、今は解説を始めないと」
シフォン「ありゃ、こりゃ失礼。んじゃ、早速いこっかねぇ。まず今回のゲーム設定についてー」
すずな「今回のゲーム設定は、難易度国王、指導者ギルガメッシュ。マップはバランス調整、標準サイズ、9文明。AI文明は、座り牛とモンテスマを指名したほかはランダム設定、またオプションとして攻撃的AIと編集ロックにチェック済み。以上です。国王さま、ここまでは分かりますか?」
ギル「う、うむ。多分分かる、はずだ」
シフォン「・・・分かってなさそうなので、ざっと説明するね。まず難易度と指導者はおっけーだよね?」
ギル「うむ。難易度国王は要するに割と難しい難度、指導者は余であるっ」
すずな「かなり適当な説明ですが、まぁそんな感じで大丈夫です」
シフォン「じゃあ次、マップについて解説するね。今回の『バランス調整(Balanced)』マップは、『カスタムゲーム』画面からじゃないと選べない、ある意味では隠しマップ的な扱いのマップになっててー」
すずな「その内容は、たった一つの大きな大陸に全ての文明が集まる、いわゆるパンゲアマップと酷似したものになっています」
ギル「うむ。・・・うむ? ならばパンゲアでプレイすればよいのではないか?」
シフォン「んー。それでもいいんだけど、パンゲアだと各プレイヤー間に格差が生まれる場合があるんだよね。序盤で重要な戦略資源である銅も鉄も馬もない、なんて状況もありえるわけ。もちろん可能性としては少ないけど、もし万一そうなると、斧ラッシュするのが面倒になるから」
すずな「全てのプレイヤーの開始地点周辺に戦略資源が沸くことが約束されている、バランス調整マップを選ぶことにした、ということです。分かりますか?」
ギル「ふむ・・・つまり、負けても『初期配置が悪かった』と言い訳できないマップ、ということか?」
シフォン「ま、そーいうことだねぇ。より詳しくは、Civ4Wikiの解説ページとか読んでもらえれればいいかなー、と」
ギル「ふむ。理解した」
すずな「このマップの弱点は、通常のパンゲアマップより大分広い大陸が生成されてしまう点なのですけれど、その辺りのバランスを保つために、初期プレイヤー数を通常の7人から9人に増やしています」
ギル「ふむ・・・なるほど、何故わざわざ文明数を増やしているか疑問だったが、そういうことか」
シフォン「ライバルの指導者に座り牛を追加したのは、前回の鬱憤を晴らすため。モンテスマを追加したのは面白そうだったからで、別に深い理由はないよー」
すずな「あとは、オプションの『編集ロック』というのは分かりますよね? ワールドビルダーが使えなくなるオプションです」
シフォン「『攻撃的AI』というのは、AIの軍事ユニット生産のリミッターを解除するオプション。通常AIは軍事ユニットを生産しすぎて内政が圧迫されてくると軍事ユニットの生産を自重するんだけど、これにチェックすると、AIは内政が圧迫されようが軍事ユニットを作り続けるようになるってこと」
すずな「結果として大量の軍事ユニットが余るようになり、それらを消費するため、AIは他国に対して宣戦布告をしやすくなります」
シフォン「その対象が私たちの国になったら、一巻の終わりだねぇ」
ギル「・・・・・ガクガクブルブル」
すずな「その代わり、うまく戦争を回避できれば、AI同士で勝手に潰し合ってくれるので楽になります」
シフォン「攻撃的AIの条件下で戦争を回避するのにはコツがいるけど、コツさえ覚えればむしろ簡単になるオプションだってこと。分かった?」
ギル「・・・・分かったけど分かりたくない・・・戦争怖いし・・」
シフォン「だめだこりゃ」
すずな「・・・えー、なんか約一名ヘタレてますが、このままだと埒が明かないですので、本編に移りましょうかシフォンさん」
シフォン「そーだねぇ」

すずな「さて前回の最後でも紹介しましたが、これが今回の首都、ウルクです」
ギル「前回も言ったが、素晴らしい土地だな、といっても良く分からないがっ!」
シフォン「うーん。首都としては、このままだとかなり駄目なレベルかなぁ・・・まぁ何か沸くでしょ。とりあえず周囲の探索からはじめよっか」
すずな「はい、既に探索隊は呼んでいます。シフォンさん、出動する彼らに、将軍としてご命令を」
シフォン「うむ。大儀であった戦士諸君。貴様らにはこれより、未開の地の探索を行ってもらうのだが・・・はじめに言っておく。この任務の生還率は1割に満たない。ある者は熊に襲われ、ある者は蛮族の弓兵に襲われ、命を落とす・・・そういう任務なのだ。しかしながら、この任務はわがシュメールの発展にとって何より大事な任務でもある。そこで、貴様らには特別な名前を与えよう。さる偉人の名を冠した、後世に語り継がれるべき偉大なるその名は・・・」

シフォン「スーパー田代くん一号、だ!!」
すずな「・・・なんか・・・その名前、ものすごく不名誉な気がします・・・」
ギル「というか、そういう演説は、普通王の仕事なのではないか?」
シフォン「細かいことは気にしないっ!! さぁ探検だ戦士諸君もといスーパー田代くん一号! 今回こそシュメールに栄光ある勝利をもたらのだ!! さらに研究担当相よ、これへ!!」

シフォン「画面の通りだ、採鉱→青銅器と研究を進めよ! 我が文明は斧ラッシュを狙う、他国に先駆け一刻も早く青銅を開発し、銅を確保するのだ!!」
ギル「あのー。こういう指示も、王の仕事である気がするのだが・・・」
すずな「気にしたら負けですって」


〜紀元前3880年〜

シフォン「さて、現在 偵察戦士スーパー田代くん一号が首都の近辺を探索してくれているわけなんだけどー」
すずな「その間は暇なので、首都ウルクをどのように発展させるべきかについて、この辺で考えてみようとしましょうか」
ギル「うむ? うむ、では善きに計らいたまえ」

シフォン「とりあえず立地は、草原米、オアシス、湖、草原6タイル、平原8タイル、草原丘2タイル、平原丘1タイルかぁ・・・このままだと貧弱だけど、この資源の少なさから言って、銅か鉄か馬あたりが沸くと考えて間違いないだろうねぇ」
すずな「そうですね。もしそうなれば、小屋スパムと組み合わせることで、ハンマーとコインをバランスよく生み出す優れた都市へと成長することが期待できます」
シフォン「問題は、食糧だよなぁ・・・小屋スパムする場合、生物学を獲得するまでは、余剰食糧を全部使い切っても最大で12個しか小屋を敷けない計算になるし・・・安定して成長させたければ最大10、経済の大黒柱にするには出力に難ありだねぇ」
すずな「・・・かといって生産都市にするにしても、丘が3タイルしかない現状では序盤の出力が低すぎますね。せめて銅か鉄が沸いてくれればマシになるんでしょうが・・・ん? 国王、どうしました?」
ギル「・・・・( ゚д゚)ポカーン」
シフォン「あちゃ、話が高尚過ぎたか・・・失敗失敗」
ギル「いや、うむ、分かっておるぞ? アレだ、都市の特化には『いじんふぁーむ』というのもあるのだろう? そいつはどうだ?」
シフォン「論外」
すずな「・・・分かってないのに無理はよくないですよ? そもそも食料がこんな少ないのに偉人ファームに出来るはずがないですし」
シフォン「そうそう。知ったかぶりは格好悪いって」
ギル「・・・すみませんどうぞこのヘタレにも分かるよう解説してくださいませんかシフォン様すずな様」
すずな「だ、そうですよシフォンさん?」
シフォン「んー。でも、都市の特化の話は、今回は避けたいんだよなぁ。今回のネタは別に用意してあるし・・・とりあえず今回は、当面の発展方針を決めるだけにして、詳しい解説は次回でいい?」
ギル「・・・くっ。やむを得まい・・・して、当面はどのように開発するのだ?」
シフォン「んー、とりあえず米を有効化して食糧生産を加速、次に平原丘に鉱山を設置し生産を加速、あとは農地を適当に張って人口増加を促進するのがいっかな。どうせ序盤は幸福限界の関係で人口を5より多く出来ないし、小屋スパムをするにせよ軍事都市として回すにせよ、最低限の食料と生産力は必要だから」
ギル「・・・ふむ? 詳しい理屈は良く分からないが、それで上手くいくのだな?」
すずな「はい、ていうか序盤の地形改善なんて大体こんなもんですよ? まず資源のあるタイルを改善し、それから食料とハンマーを最低限確保する。人によって食料とハンマーの優先順位やバランスは違いますし、中にはいきなり小屋を建ててしまうような方もいるようですけど、その場合でも真っ先に資源を有効化するのは常識です」
シフォン「資源タイルは、概して高出力だからねぇ。人口増加を犠牲にしてまで初手で労働者を作る意味も、ここにあるわけ」
ギル「なるほど・・・よく分からんが、次からはそうしてみるとしよう」
すずな「はい、最初は良く分からなくても、やっているうちに分かるようになると思いますよ?」
ギル「うむっ!」


〜紀元前3680年〜

シフォン「マヤの指導者、パカル2世と遭遇ー」
ギル「なんと・・・これが、噂に聞くコロスケとやらか」
すずな「そうですね。指導者としてのスペックは、態度基本値+1、平和志向度1、戦争屋補正±0、拡張/金融。プレイヤーとして使う分には悪くない特性ですが、AIとしての彼は、こう言っては何ですが二流ですね」
ギル「そうなのか? 金融は強い、という話をよく聞くのだが」
シフォン「パカルの場合はそうでもないかな。詳しくはこの辺を参照のこと・・・ま、だからといって油断は禁物だけどねっ」


〜紀元前3240年〜

すずな「ドイツの指導者、ビスマルクと遭遇しました。態度基本値+1、平和志向度6、戦争屋補正+1、拡張/勤労・・・UUとUBは終盤に強いタイプですね。侮ってはいけない強敵です」
シフォン「確か、戦車と工場が強化されるんだよね。てことは、工業化時代までには刈り取っておかないと・・・」
ギル「うむ。・・・というか、質問があるのだが」
すずな「ん? なんでしょう?」
ギル「態度なんたらとか、平和なんたらとかの意味が、良く分からんっ」
シフォン「あー。ぐぐれ」
ギル「即答!?」
すずな「まぁせっかくなので解説します。詳しくはこの辺を見てもらうとして、要するに、戦争屋は戦争屋と、文人文人と仲良くなりやすいってことです」
シフォン「例をとると、今回のパカルとビスマルクの場合、平和志向度は5だけ離れているので、お互いに−1の態度ペナルティがかかる。二人の相性は、あまり良くない感じだねぇ」
ギル「ふむ、となると余は態度基本値±0、平和志向度2、戦争屋補正+2だから・・・」
すずな「あー、それは関係ないんです。あくまでAI同士の相性であって、AIとプレイヤーでは平和志向度に関係なく−1のペナルティと決まっているので」
シフォン「あくまで自力で頑張って仲良くなろう、ってことだね。初対面から仲良くなれない代わりに、極端に嫌われることもないわけだし」
ギル「はぁ。全文明に+4ボーナスとかでもいいくらいなのに・・・」
すずな「世の中、そんなに甘くないってことですよ」


〜紀元前3200年〜

シフォン「青銅キタ!! これで勝つる!!」
すずな「さて、ここでギルガメッシュ王に質問です。青銅器の技術は序盤の要と呼ばれていますが、さて、そう呼ばれる理由を4つ、挙げなさい」
ギル「・・・へ? う、うむ、まず・・・銅が発見できる?」
すずな「そうですね。銅は戦略資源として有効なほか、銅山のハンマー出力量は馬鹿になりません。他には?」
ギル「・・・・すまん、分からん」
シフォン「はぁ・・・これだからヘタレは。簡単じゃない、青銅器の技術の効果は4つしかないんだから、それを挙げればいいんだって。銅の発見、斧兵の解禁、奴隷制の解禁、森林伐採の解禁、これで全部っ」
すずな「そうですね。斧兵は古代において、弱点が少なく攻撃力も高い、軍事の要のユニット。しかもシュメールではUUの死鳥隊、これは弓や騎兵に対して更に強化されている万能ユニットです」
シフォン「奴隷制は、簡単に言えば食料をハンマーに変換する制度。食料は豊富だけどハンマー出力が無いような都市に図書館とかを建てたくなった時とか、あるいは都市に不幸な市民が出てしまって人口を減らす必要があるときとかに必須だねっ」
すずな「最後の森林伐採ですけど、これも重要です。序盤において都市の算出するハンマーは、多くてもせいぜい毎ターン10とかそこら。森林伐採は近隣の都市に最大20ハンマーを供給するわけで、これは生産を少なくとも2ターン、最大で20ターン相当加速できるわけですから」
ギル「・・・・えっと・・・・うむ、要するに、青銅器の技術は重要なのだな?」
シフォン「たぶん理解して無いだろうけど、要するにそういうこと。特に『斧ラッシュ』を狙っている今回の状況では、何にも増して重要だねー」
ギル「ふむ、斧ラッシュ、とな。正直、余は斧ラッシュってのが良く分からないのだが・・・」
すずな「ですってよシフォンさん」
シフォン「ふふふ・・・その質問、待ってたZE☆ それでは第一回の目玉、シフォン先生の良く分かる斧ラッシュ講座、はじまりはじまりー」
ギル「・・・へ? いや別に、余は軽く解説してくれれば良いと思ったのだが」
すずな「あきらめましょう。最初からシフォンさん、今回のテーマは斧ラッシュと決めてたみたいですし」
シフォン「そういうことっ! ではまず、忙しい人の為の斧ラッシュ講座から。すずなちゃん、どうぞー」
すずな「はい。簡単に言うと、 (1)青銅器を優先して研究 (2)沸いた銅の隣に都市を作って (3)斧を量産し近所の国に特攻する 、以上です」
ギル「・・・簡単に言ってくれるな?」
シフォン「だって簡単だし実際。でも、確かに、これだけだとちょっとだけ説明不足かな?」
ギル「ちょっとだけ、なのか?」
シフォン「うん、ちょっとだけ。じゃ、詳しく説明していこっかー。まず (1)青銅器を優先して研究 って部分だけど、あくまで『優先』であって、必ずしも『一直線』とは限らない、と補足しておくねっ」
すずな「例えば首都の周辺に小麦等がある場合は、先に農業を研究してから青銅器を研究したほうが良いです」
シフォン「同じように、牛や豚が首都周辺にあったら畜産の技術を先に研究したほうがいいし、象や鹿があれば狩猟を先に研究するし、石材や大理石なら石工術を先にとって損は無いね」
すずな「といっても、石材や大理石があるようなら無理に斧ラッシュにこだわる必要はなくなりますけどね。万里やオラクルで十分に優位に建てますから」
シフォン「同様に、畜産を先に研究した場合、馬を確保してチャリラッシュを仕掛けたほうが良い場合も往々にしてあるわけ。その辺を考慮し臨機応変に行けるかどうかで実力が試されるね」
ギル「ふむ・・・その辺は、慣れというわけだな?」
すずな「そうですね。とにかく、一つの目的に固執しない柔軟さが必要です。さて、そんなこんなで、青銅器を取って銅を可視化したとします」
シフォン「斧を作るのには銅が必要だから、一刻も早く銅を確保したい訳なんだけど。ここで、どこに銅が沸いたかで、戦略が3つに分岐するわけ」
すずな「一つは、自国の文化圏内に沸いた場合。この場合は労働者を派遣して即確保すればいいので楽ですね。二つ目は、手の届く範囲内に銅が一切沸かなかったとき。流石に鉄を確保してラッシュするのは大変ですので初期ラッシュはあきらめることになりますが、これはこれで悩む必要はありません」
シフォン「問題は自国文化圏の外で、なおかつ十分に手を伸ばせる場所に銅が沸いた場合。このときは開拓者を派遣し、都市を作ることで確保するわけだけど、実はその時ちょっとしたコツがある。それが(2)で」
すずな「沸いた銅の、『隣』に都市を作って確保すること。細かいようですが、これは重要です」
シフォン「というのも、斧ラッシュでは早さが全てに優先するわけ。新しく作った都市で兵舎を建てたら、即斧を連続生産するのが鉄則、新しく作った都市にモニュメントなんて建ててる時間はないし、そもそもモニュメントを建ててから文化圏が拡張するまで10ターンもかかるわけだから」
すずな「文化圏が広がることを当てにして銅から一マスあけて都市を作った場合、モニュメント建てるまでのターン数+文化圏拡張までのターン数=だいたい20ターンくらいの遅延が、銅の確保までに生じてしまうわけです」
ギル「・・・・・・ふむ」
シフォン「斧兵が銅を確保するまで生産できないことを考えると、この20ターンの遅れにより、斧ラッシュ決行に致命的な遅れが発生してしまう。ゆえに、必ず新しい都市は銅の隣に立てること・・・これは非常に重要だから覚えておくべしっ」
すずな「例外は創造志向持ちの指導者の場合ですが、この場合でも都市建設から文化圏の拡張まで5ターンかかるので、出来る限り隣接したほうがいいです。ただし非創造の場合ほど致命的ではないので、隣接させないことにより高い生産力を期待できる場合などは、あえて隣接させないことも多いですね」
シフォン「これは創造志向の持つ大きな利点だよね。奪った都市で即座に文化を生産できる点といい、創造志向は初期ラッシュに大きなアドバンテージがある特性だって事は覚えておいたほうがいいかな」
すずな「特に今回のシュメール文明は、創造志向に加え、強化斧兵ユニット死鳥隊に早期解禁されコストも安い裁判所ジッグラト、さらに奪った都市の防御を楽にする防衛志向のコンボにより、斧ラッシュ適正が非常に高い文明です」
ギル「・・・・・・うむ・・・・・ZZZ」
シフォン「前回のレポで斧ラッシュをしなかったので、今回は絶対するぞ、と思わせるだけのことはある文明・・・てか寝るな、このヘタレ国王(スパァン!!」
ギル「はっ!? いや余は寝てなどおらぬぞ!?」
すずな「じゃあ、さっきまで何の話をしていたか、答えてもらえます?」
ギル「うむ? その、つまり、だな・・・そう、余は最強だという話だっ!」
シフォン「・・・ちっ。ちゃんと聞いてるんだったら、それなりの態度をとればいいのに」
すずな「まぁまぁ、ちゃんと聞いてたんだし不問にしましょうよ」
ギル「・・・・・・へ? ひょっとして、今ので正解? 適当に言っただけだったのに」
シフォン「ほう・・・なるほど?」
ギル「いや、もちろん、ちゃんと聞いてましたとも!! なんですかシフォン様、もう私めが嘘をつくとでもお思いですか!?」
すずな「はぁ・・・まぁいいです、続きをしましょうか。このようにして、銅を確保しました」
シフォン「後は斧を大量生産して攻め込むだけ、なんだけど。初心者にはそう言ってもタイミングとかいろいろ難しいだろうから、その辺も解説するね?」
ギル「うむ。その辺の情報は、正直助かる」
すずな「基本的には、自軍の斧兵の数と、攻め込む時期との兼ね合いで決めるわけです。まず大前提として、難易度国王においては、AIは通常2隊の弓兵によって都市を防御します」
シフォン「いくら攻撃に長けた斧兵でも、弓兵2と文化防御に守られた都市を攻略するには、2隊ほどの損害は覚悟する必要がある。戦闘で傷つく分を考えれば、一都市の攻略戦で4部隊の斧兵は使い物にならなくなる、と考えるのが自然」
すずな「当然、こちらが攻めれば敵は防衛軍を集結してきますから、2都市を落とす程度の戦果を挙げるためには最低でも斧兵10隊、および天敵のチャリオットに備えるための槍兵数部隊が必要になるわけです」
ギル「斧兵10にいくつかの槍兵、と・・・そんな少しでいいのか?」
シフォン「もちろん、あくまで最低限度だけどね。確実な勝利を狙うには、もう少し必要になるかな?」
すずな「ですが、あまり多すぎると、維持費も馬鹿になりませんし、また侵攻時期も遅くなりますから・・・その辺は国庫やカレンダーとの相談になります」
シフォン「科学税率を50%に下げても黒字にならないようなら、そろそろ攻撃しないと財政破綻するかな。時期的には、遅くとも紀元前のうちに相手を再起不能にできるようにするべし」
すずな「特に時期は重要ですね。あまり遅くなると都市の文化防御が馬鹿になりませんし、防壁のある都市も増えるので」
ギル「なるほど・・・つまり、数より速度で勝負するのだな?」
シフォン「要するに、そういうこと。もちろん、最低限度の数は必要だけどね? そうして兵をそろえたら、おもむろに近所の文明になだれ込み、蹂躙すればOK。後は賠償金として技術をせびるなり、さもなくば一気に滅ぼしてしまうなりすれば、他の国に対し一気に差をつけられる・・・・と、これが斧ラッシュ」
ギル「ふむ・・・よく分かったような、そうでないような」
すずな「まぁ、実際に見れば分かると思います。それでは、ここらで斧ラッシュ講座は終わりにして」
シフォン「レポの本編に戻りましょー」


〜紀元前3160年〜

すずな「フランスの指導者、ルイ14世と遭遇しました」
シフォン「スペックは、態度基本値±0、平和志向度1、戦争屋補正+2、創造/勤労・・・パカル辺りと仲がよさそうな指導者だねっ」
ギル「ふむ。というか、なんだこの自己紹介は」
すずな「ほら、フランス人ですし? あと確かこの人は、遺産中毒度が全指導者で一番高い人、だったはずです。それから、UUは使えないけどUBはそこそこ強かったかと」
シフォン「あー、確か無償芸術家を提供する天文台、だっけ? 確かに文化がうざそう・・・」
すずな「ただでさえ創造志向ですし・・・天文学の辺りまでには、無力化しておいたほうがよさそうですね」


〜紀元前2440年〜

シフォン「インドのガンジーと遭遇♪ こいつは態度基本値+2、平和志向度10、戦争屋補正±0、哲学/宗教、まさしく生粋の平和主義者だねっ」

すずな「また、病気の治療に役立つかもしれない薬草を発見した、との情報も入っています。人体実験をすれば健康増進に役立つ可能性が大ですが、その代わり不満が発生し、また人口が大幅に減る恐れもあります。人体実験をしなければ、市民は喜び一時的に幸福度が高まるでしょう。どうします?」
ギル「なんと。それは、当然、国民の幸福を願い・・・」
シフォン「全都市で大々的に人体実験、だねぇ。このチャンスを逃す手なんて有り得ないよっ」
すずな「了解です、ではそのように伝えます・・・・結果、人体実験は大成功でした! これにより、わが国の都市は恒久的に+2の衛生ボーナスを得ることになります」
シフォン「その代わり、多数の死者も出たけどねぇ・・・ウルクで人口−1か、まぁ健康ボーナスに比べたら安いもんでしょ」


〜紀元前2240年〜

すずな「さて、銅と馬の両方を確保できる場所に、第二都市エリドゥを建設しました。最初は銅に隣り合わせに建てるつもりでしたが、フランスの足止めと牛の確保を兼ね、現在の位置に急遽変更。まあ首都は労働者と開拓者を生産中、エリドゥでは当分兵舎ですから、斧ラッシュが遅れることは無いでしょう。また技術は青銅器の後 狩猟→畜産→陶器と研究を進め、現在は鉄器の研究を進めています」
シフォン「結局、ウルクには銅も馬も沸かなかったからねぇ・・・かくなる上は早めに鉄器を開発し、鉄に全ての望みを託さないとねっ」
ギル「うむ、なるほど・・・ところで、何故畜産の前に狩猟を研究しているのだ?」
すずな「あ、それは、狩猟は弓術に繋がる技術だから早めに研究しておきたかったのと、後は畜産の必要コストを減らすためです」
ギル「うむ? 必要コストを減らす?」
シフォン「うん、ちょっとした小技なんだけどね。前提技術が複数ある技術を研究する際、前提技術を二つ以上獲得しておくことで研究のコストが少し割り引かれるから」
ギル「う、うむ? よく意味が分からないのだが。それでも、狩猟を研究せず畜産だけ研究したほうが早いのだろう? 狩猟など、別にすぐ必要というわけでもあるまいし」
シフォン「・・・・・驚いた。国王がきちんとしたこと言ってる・・・」
ギル「失礼な。で、どうなのだ、その辺?」
すずな「えぇ、まぁ確かにそうですね。ちょっとしか変化しないですし、今回は狩猟をする差し迫った必要も無いですから。まあ、このテクを紹介するためにやっただけです。今は必要なくとも、近い将来 槍兵を作るのに狩猟は結局必要なので」
シフォン「狩猟や弓術は難易度が上がってくると結構大事だしね、早めに確保して損は無いんだよ。分かった、ヘタレ国王様?」
ギル「ヘタレじゃないわい」


〜紀元前1640年〜

すずな「鉄器を開発。さて、ウルクに鉄は・・・」

すずな「・・・沸かなかったようですorz」
シフォン「となると、ウランか石炭かアルミがある、ってことかな・・・? 流石に何も無かったら泣くよ?」
すずな「そうですね。まぁどうせその時期は後半でしょうし、沸いたところで大して関係は無いですけど・・・テクノロジーは、筆記をとった後、神秘→瞑想→聖職でジッグラトを解禁し、斧ラッシュに備えましょうか」
シフォン「オラクル(アポロ神殿のこと)は、既に取られたけどね・・・てかストーンヘンジより先とかありえねぇ」
すずな「まぁその」


〜紀元前1280年〜

シフォン「さて、ウルク北のジャングル地帯、鉄と宝石とコーンと染料の取れる好立地に、第三都市キシュを設立したよっ!」
すずな「早期に鉄器を開発したお陰で、ジャングルは問題なく切り開けますしね」
ギル「うむ。ところで、北に蛮族の都市があるようだが?」
シフォン「あー、まぁ蛮族っても都市があればそっちの守りを優先するから、多分問題ないでしょ」
すずな「私たちは斧ラッシュ狙いですから、かまってる暇は無いですしね。他の文明に占領されると、少々面倒ですけど」
シフォン「ま、斧ラッシュついでに、適当に焼くなりしとこっかね。あ、キシュは兵舎のち死鳥隊量産で」
すずな「少しずつですけど、斧ラッシュに向けて動き始めてますね」


〜紀元前1040年〜

シフォン「モンちゃん キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 」
ギル「ふむ、こいつが噂のモンテスマとやらか?」
すずな「はい、態度基本値−2、平和志向度0、戦争屋補正+2、攻撃/宗教、という非の打ち所の無い戦争屋。暇さえあれば他国と戦争している、まさに狂犬という名がふさわしい、みんなのアイドルモンテスマですね」
シフォン「派手な活躍を期待してるぜ、われらが酋長!!」
ギル(うーん。どんなキャラなんだろう)


〜紀元前850年〜
すずな「・・・そして、とうとう彼も来ましたね。態度基本値±0、平和志向度8、戦争屋補正±0、哲学/防衛志向」

シフォン「アメリカ先住民の、シッティング、ブル・・・・ふふふ、燃えてきたぜっ!」
すずな「ここまで登場が遅くなったって事は、おそらく本拠地が遠いのでしょうね」
シフォン「ってことは、また二大勢力、ラスボスになる可能性が高いって事か・・・やっぱ、そうでなければ盛り上がらないよねぇ」

すずな「また、カルタゴハンニバルとも同じ年に接触。態度基本値±0、平和志向度2、戦争屋補正+2、カリスマ/金融の強敵です」
シフォン「なるほど・・・今のところ、唯一の金融持ちだよね?」
すずな「あ、いやパカルもいますけど一応。でも、金融らしい金融は、彼のみですね。未知の文明は残すところ一文明だけですから、マンサあたりが登場しない限り、技術におけるラスボスは彼と見て間違いないでしょう」
ギル「なるほど、金融は強敵、だったか」
シフォン「そーいうこと。さて、そろそろ・・・準備も整ってきたかな?」
すずな「アレですね? もう少しですよっ」
ギル「・・・ふむ?」


〜紀元前500年〜

シフォン「よし、準備OK! ちょっと予定より遅くなったけど、そろそろお楽しみの戦争タイムと行きましょうか!!」
すずな「はい、既にドイツ国境に、死鳥隊13隊を主力とする軍団が配備済み。いつでも攻撃できます」
ギル「・・・なんと。いつの間に、これほどの兵を集めたのだ?」
シフォン「んー。だって、各都市、兵舎と死鳥隊しか作ってなかったし?」
すずな「むしろ、かかった時間に比べたら少ないほうですよ、これでも。それにしてもシフォンさん、ラッシュ対象国、何故ドイツなんです?」
シフォン「んー? 適当。本当はフランスが良かったんだけど、防衛上の問題でちょっと大変だからねぇ」
すずな「あぁ、大陸の中央ですからね。確かに、ドイツを先に併呑したほうが、後々の管理が楽そうです」
シフォン「そーいうこと。さて、国王、せっかくだから宣戦布告は任せたっ!」
ギル「うむ? いいのか? 余は別に何もやってないのだぞ?」
すずな「まぁ、一応は国王ですしね。これくらいはさせてあげないと可哀想かなぁ、って」
ギル「・・・ほぅ、なるほど? 所詮 余はお飾り、お情けで表に立つ程度なのか」
シフォン「まぁ、ぶっちゃけその通りだし? それくらい分かってるでしょ国王も」
ギル「分かっておる、ではドイツに向け使者を送ろう! 伝える文面は、『貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ』とする!!」

すずな「ドイツに対し、宣戦、布告しました! さぁ、いきましょう斧ラッシュ!」
シフォン「よっしゃ、それでは早速、兵を動かすぞ!! まず、国境の形からして都市があるとしか思えない、エリドゥ北西に兵を派遣だ!」
すずな「最初はフランス相手にラッシュする予定だったせいで、斥候は送れませんでしたしね・・・予想通りドイツの都市、ケルンを発見! 次のターンには攻撃できます!」
シフォン「よし! それでは次のターン、突撃するぞ!! 兵士たちは備えておけ! 斧ラッシュの威力、ビスマルクに教えてやるのだっ」
兵「「ははっ!」」


〜次回に続く〜


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