国王ギルガメッシュレポ 乙(ゼット) 第2回

〜前回のあらすじ〜


斧R(ラッシュ)♪ 斧R(ラッシュ)♪ 斧R(ラッシュ)♪ lalaカーニバル♪
ジグラットジグラットジグラット♪ lala人柱♪
lalaカルナバル♪


今回もやってきました 死鳥隊ラッシュの時間です
いつもどおり いてこますぞ(ぶっとばすぞ〜)
お相手はおなじみドイツの 宰相ビスマルクさん
今回も青銅とろうー(湧く位置に気をつけて)


ここで今回の標語をひとつ
斧兵以外は つくらないで♪
穀物 図書館 後回しにして
斧作った後は敵国になだれ込め!


シフォン「ってなわけで、前回は お〜のラッシュ♪ をドイツに対し行って辺りで終わったんだよっ」
すずな「・・・えー。ていうかCiv4の表記的にはジグラットじゃなくてジッグラトなんですが・・・まぁいいや、では始めましょうか」
ギル「こんしゅうの、だ〜いいちい♪ ガチャガチャきゅ〜っt」
すずな「国王も悪ノリしないっ」



〜紀元前475年〜

シフォン「さて開戦の次のターン、早速ドイツの都市ケルンに接触。攻城戦開始するよっ!」
すずな「ケルン駐留部隊は弓2の編成、既にオッズでは勝ってます。楽勝ですね」
ギル「うむ、では攻撃を開始s」
シフォン「とりあえず死鳥隊2、突撃だ! この程度の都市に手こずってくれるなよ?」
ギル「・・・本当に、宣戦布告だけなのねorz
すずな「攻撃、成功! こちらの被害はゼロですっ」
シフォン「よし、流石は死鳥隊! 伊達に戦闘力6じゃねぇぜっ」
すずな「数値だけ見れば剣士と同格ですしね。それに対白兵が追加され、青銅で解禁ですから、正直もっと評価されていいUUですよね」
シフォン「白兵ユニットを相手にする時でも、無修正の場合なら通常の斧兵と全く同格(斧兵:戦闘力5に対白兵+50%で7.5相当、死鳥隊:戦闘力6に対白兵+25%で同じく7.5相当)。流石に斧兵との直接対決では斧兵有利だけどねっ」
すずな「戦闘術I等の昇進を除けば、戦闘の攻撃力補正は引き算された上で防御側に適応されますからね。斧兵と死鳥隊がレベル1同士で野戦した場合、斧兵側に+25%の戦闘力補正がかかり、斧:死鳥=6.25:6 となって斧兵有利になります。が、それも対白兵の昇進で簡単に帳消しに出来ます」
シフォン「もちろん斧兵に対白兵をつけられたらそれまでだけど、斧兵は元から白兵に強いユニットだから、対白兵の昇進をしても往々にして無駄になるだけだしね。その点、死鳥隊の弱点は斧兵だけだ分かってるから、結構気軽に対白兵をつけられる。白兵ユニット以外に対しては斧兵よりずっと良い性能を発揮するわけだから、対白兵の昇進も無駄にならないし」
すずな「斧兵という弱点を持っていることは、逆に『斧兵さえ凌げればよい』とも考えられるわけです。弱点を持つ故の、隠れた優位性ですね。国王さま、今までの話、わかりました?」
ギル「う、うむ・・・要するに、相手の軍隊に斧兵がいると分かったら、迷わず対白兵をつけろ、ということだな?」
シフォン「そのとーり。なんだ国王、わかってんじゃん。まぁ大体の場合AIは弓で都市を守るから、対白兵なんて滅多に付ける機会ないけどねっ。攻撃志向以外だと、レベル3じゃないと付けられないし」
すずな「その点、もしギルガメッシュの特性が攻撃/創造なら問題なく最強だったんですよね。防衛志向って、使えない志向の第一候補ですし」
シフォン「もし攻撃志向なら、兵舎卒なだけで対白兵つけられるし・・・つまり死鳥隊は、指導者に恵まれなかったせいでポテンシャルを引き出せない、不遇なUUってことだね」
すずな「だからヘタレ扱いされるんですよね」
ギル「悪かったなヘタレで」
シフォン「あははー」


〜紀元前450年〜

すずな「君主政治を獲得しました」
シフォン「待ってました! それじゃ早速 君主制奴隷制を採用するよ、その為に今まで奴隷制を控えてきたんだしっ」
ギル「うむ? 何故、そんなことするのだ? 普通に、青銅獲得の時点で奴隷制にすればよかろう?」
すずな「まぁ、それでも良いんですけど。この時代においては、一度に二つの社会制度を変更しても、無政府状態は1ターンで済むので」
シフォン「無駄な無政府状態を発生させないよう、一度に二つの社会制度を変えていくのが割と賢い方法なわけー」
ギル「うぅむ・・・細かいな」
すずな「序盤の1ターンというのは大きいので、そういう細かい管理が大事になるんですよ。もっとも、奴隷制は優れた社会制度なので、奴隷制だけのために革命を起こすのも悪くない選択肢ですが」
シフォン「その場合でも、1ターンの差でAIに土地を奪われることも多いから、あらかた入植が終わるまでは革命を控えるのが賢い方法だね。一番スタンダードなのは、第三〜四都市目の開拓者が移動するタイミングで奴隷制を導入する方法かな?」
すずな「あるいは、『しばらく様子を見て、緊急生産が必要になったら奴隷制に革命する』という場合もあります。奴隷制は維持費が若干かかるし、首都で奴隷の反乱が起こる可能性もあるから、しばらく控えるのは実は悪くない戦略です」
シフォン「まぁ、その方法だと、隣の国に攻められるとかして、一ターンでも早く緊急生産が必要になった場合とかに困るわけで。序盤は維持費なんて気にならないし、奴隷反乱の可能性なんてかなり低いわけだから、さっさと奴隷制を導入する方が安心だねっ」
ギル「うむ・・・ところで質問なのだが。奴隷制って、実際どうなのだ? 正直、余はあまり人柱は気が進まないのだが」
すずな「確かに人柱は気が引けますが、このゲームに限れば奴隷制は非常に重要です。奴隷制というのは、つまり人口をハンマーに変えるシステム。普通選挙による緊急生産が可能になるまでは、商業都市でまとまった量のハンマーを手に入れるためにどうしても必要な制度ですからね。まぁ、細かいことは今回は省略、ということで」
シフォン「今回のテーマは別にあるからねー。じゃ、次いこっか」
ギル「うむ」


〜紀元前425年〜

すずな「朝鮮の指導者、王建と接触しました。態度基本値±0、平和志向度8、戦争屋補正±0、金融/防衛志向の強敵です」
シフォン「金融か・・・まぁマンサじゃないだけマシ、と思ったほうがいいかもねぇ」
ギル「しかし、見た目は弱そうだが?」
すずな「見た目で判断するな、という例ですね。ま、彼の場合、周りから袋叩きにあって涙目になる展開も多いですけど」
シフォン「そういう場合、むしろプレイヤーが裏で糸引いてたりするしねぇ。そうやってけしかけないと辛い相手、ってことだね」

すずな「それと、君主政治をアルファベットと換えてくれないかを他の文明に打診したところ、現時点ではガンジーのみが交換可能でしたので、交換することにします」
ギル「お、それは良いことだな」
シフォン「・・・いや、良くないねこれ。ガンジーは複数の文明から敵視されているから、ガンジーとの交易は態度ペナルティを生み出しちゃう。せめて元は取らないと・・・ねぇガンジー、石工術ちょーだいっ」
ギル「ぉぃ。そんなこと言って、嫌われても知らないぞ? 大丈夫なのか?」
すずな「大丈夫じゃないですね、相手がガンジーじゃない場合は。相手がこちらに満足している場合と、あと指導者がガンジーの場合は、外交ペナルティは皆無なので問題なしです」
シフォン「土下座外交をする文明は、脅すに限る。相手がこっちに好意を抱いているなら、それにつけこむ。外交はそういう世界だからねぇ」


〜紀元前375年〜

すずな「そんなこんなで、敵首都ベルリンに到着。駐留兵力は弓兵2にチャリオット3、対するこちらは死鳥隊12です」
シフォン「圧倒的だねぇ。それじゃあ総員、適当に突撃ー。ベルリン落としたら、一度和平するよー」
ギル「ノリが軽いな?」
すずな「まぁ楽勝ですしね。・・・あ、ベルリン陥落です。こちらの被害は死鳥隊2、圧倒的ですね」
シフォン「よっしゃ。じゃ、早速和平しとこっか。ビスマルクの持っている数学の技術は、早めに欲しかったし」
すずな「そうですね。今まで伐採を使わなかったのも、数学入手を見越してですし。では交渉します」

シフォン「よっしゃ。数学げっと♪ さて、それじゃベルリン攻撃に参加しなかったスタックは、急いでキシュ北の蛮族都市攻略に移動、他国の手に落ちる前にさっさと滅ぼしてねっ」

すずな「かなりの強行軍ですね。ビスマルクとの第二戦に間に合いますか?」
ギル「ふむ、第ニ戦なんてするのか? 今のままで、十分に戦果は出せたのだろう?」
シフォン「ま、滅ぼせるなら滅ぼしたほうが後腐れないしね。蛮族征伐する分ちょっと第ニ戦は遅れるかもだけど、既にビスマルクは大ダメージを負っている訳だし多少遅れても問題ないでしょっ」
すずな「そうですね。ではベルリン攻略に参加しなかった兵はそちらに向かわせつつ、負傷兵はベルリンに残し治療に専念させましょう」
シフォン「よろしくー」

〜紀元前225年〜

すずな「6ターン後、蛮族都市に到着しました。守護兵力は弓兵3体です」
シフォン「ふむ、結構多いねー。にしても、人口1か・・・まぁ滅ぼすつもりだったから問題ないけど」
すずな「統治する選択肢が出ないのも、それはそれで悲しいですね。あ、でも労働者が捕獲できそうですよっ」
シフォン「ぉ、そりゃ美味しいねぇ。都市の数も増えてきた割に、労働者少なかったから。それでは死鳥隊、」
ギル「総員、突撃せよ!!!」
シフォン「・・・むー。それ私の台詞だったのに横取りするなっ!(スパァン」
すずな「あはは・・・あ、落としましたね。こちらの被害は死鳥隊1です」
シフォン「あぁほら、ヘタレが指揮するから被害が出る。まったくもう勝手なことしちゃって」
ギル「いや、それは別に関係ないのでは? ていうかハリセンは痛い・・・」
すずな「まぁその^^; あ、兵たちは速攻でベルリンに集結、ドイツとの第ニ戦に備えてくださいっ」


〜紀元前50年〜
ぱぱぱぱぱうぁ〜〜〜〜〜 どんどんっ
シフォン「ん? このラッパの音は・・・」
すずな「戦争ですね。・・・どうやら、ビスマルクと王建がモンテスマに宣戦したようです」
ギル「ぉ、噂のモンテスマとやらか」
シフォン「なるほどー、もんちゃん頑張ってるねっ」
すずな「あーいやその。この場合、頑張ってるのは斧ラッシュ食らって国力減ってるはずなのに、よりによってモンテに宣戦したビスマルクかと」
シフォン「なるほど、ビスマルクも大変だね、国力落ちて狙われるなんて。まぁ原因は私たちだけど」
すずな「いや、ですから、ビスマルクと王建『が』、モンテスマ『に』宣戦したんですって」
シフォン「・・・へ? 逆じゃなくて?」
すずな「はい。むしろ被害者はモンテです。どうします?」
シフォン「どうもこうも・・・一刻も早くドイツに宣戦して共闘ボーナス稼ぎたいけど、まだ斧はベルリンに到着して無いし、待つしかないんじゃ?」
すずな「あーいや、外交はどうするか、と。これで各国の関係が変動することは確定ですから」
シフォン「そりゃ変動してみないことにゃ分からんって。ま、基本的にはモンテ側につくだろうけどね、面白そうだしっ」
すずな「あーやっぱそうですか。あ、それと、第六都市ラガシュをケルン北のジャングル地帯に作りました」

シフォン「ジャングル地帯、かー。開拓は面倒そうだけど、育てば優秀な商業都市として使えるねっ」
ギル「うむ。・・・うむ? ふと思ったんだが、その商業都市とやらが良く分からんのだが・・・」
すずな「ですってよ、シフォンさん」
ギル「・・・へ? その台詞、もしかして」
シフォン「そのとーりっ! それでは今回のCiv4講座『都市の特化について』はじめましょっ」
ギル「やっぱり・・・いや参考にはなるのだが、いかんせん前回は長かったからな・・・」
すずな「ま、諦めてください、シフォンさんは説明好きなので。・・・さて、Civ4においては一般に、全部同じような都市を作るより、都市ごとに特色をつけた方が有利とされています。さてその理由を、国王どうぞ」
ギル「・・へ? 今回は余に振るのか?」
シフォン「ま、せっかくだしね。それで、都市を特化したほうが有利な理由、さぁ国王いってみてー?」
ギル「うむ・・・・うむ。 えっと・・・その方が格好いいから?」
すずな「惜しい、9点です」
ギル「お? 適当に言ったのに、意外と高得点?」
すずな「あーいや、100点満点中の9点です。確かに都市を特化させたほうが格好いいですし、都市に愛着あるほうが管理も熱心になるから、というのも無いわけじゃないので9点くらいはあげてもいいかなぁと」
ギル「・・・ありゃ、十点満点ではないのか・・・ってかその理由もなんかお情けっぽい!?」
シフォン「まぁ、私なら容赦なく0点の答えだしー。さて、じゃ正解を、すずちゃんどうぞっ」
すずな「はい。簡単に言えば、要するにハンマーを節約するため、です」
ギル「・・・ハンマーを節約?」
シフォン「分かってないみたいだねぇ。んっと国王、もし全部の都市が同じような都市だったとするね」
ギル「うむ」
シフォン「そうすると、例えばビーカー産出を多くしたい場合は図書館を全部の都市に建てなきゃいけないし、戦争に備える場合は兵舎を全部の都市に建てなきゃいけないわけ。その理屈は分かるよね?」
ギル「うむ。当然、全部の都市に建てるのが一番良いな」
すずな「要するに、それが無駄なんですよ。もし『この都市ではビーカーを大量に生み出す』とか『この都市ではビーカーは生み出さず、軍事ユニットの生産を優先する』って決めていたとする。そうすると、まずビーカーを生み出さない都市に図書館を建てる必要は無くなるわけです」
ギル「うむ? しかし、どんな都市もコインは生み出すのだろう? ビーカーを全く生み出さない都市など無いのではないか?」
シフォン「いや、もちろんそうだけど、例えば2ビーカーを生み出す都市に図書館を建ててビーカーを+25%増幅したところで、産出するビーカーってほとんど変わらないじゃん。だから、そういう都市には図書館を建てる必要が無いってこと。で、図書館を建てないってことは、使わなかった分のハンマーを軍事ユニットの生産に回せる、ってことだよね」
すずな「そうなると、その都市からの軍事ユニット生産は他より多くなる・・・ってことは、その分、他の都市で軍事ユニットを生産しなきゃいけない数も減るわけです。時には軍事ユニットを全く生産しない都市すら出来るくらいに。・・・となると、そんな都市に兵舎を作るのって無駄ですよね?」
シフォン「そういう都市には図書館だけ建てればいい。そう考えると、図書館を作れるだけのハンマーさえ有れば、それ以上のハンマーは必要ない、ってことにもなるわけ。だから、その都市ではハンマーの生産量を減らし、代わりにコインの生産量を増やすことにする。そうすれば、無駄なハンマーが生まれないからね。こうやって、ハンマーを生み出す都市とビーカーを生み出す都市とを区別し、それぞれの都市に必要最低限の建物しか建てないことにすれば、不要な建物の分だけハンマー数が減って、その浮いた分は軍事ユニットやビーカーとして回収できる。これが都市の特化」
ギル「なるほど。必要なものを建てないことで、必要なものをより早く、より多く確保するわけか」
すずな「そういうことです。それでは、具体的にどのように都市を特化させるか説明しますね。まず、都市タイプは大まかに言って4種類、細かく言って7種類に分けられます」
シフォン「大きく分けたほうは、ビーカーおよびゴールドを重視する商業都市、ハンマーを重視する生産都市、商業都市と生産都市の性質を兼ね備えたハイブリッド都市、そして偉人ポイントを重視する偉人ファーム、この4種類。Civ4やってるなら、どれも馴染み深い名前のはずだねっ」
ギル「うむ。聞いたことだけはあるな」
すずな「細かく分けたほうは、まず商業都市が、ビーカー重視の科学都市と、ゴールド重視の金融都市に分けられます。また生産都市が、軍事ユニットや世界遺産、果てはビーカーやゴールドの直接生産など幅広く担当する通常の生産都市と、軍事ユニットのみをひたすら作り続ける軍事都市に分けられます。そして偉人ファームが、偉人産出を重視した普通の偉人ファームのほかに、偉人ではなく諜報力の産出を重視した諜報ファームの二種類に分けられる、といった具合です」
ギル「う、うむ。なんとなく、どれも聞いたこと有る気がするぞ?」
シフォン「ま、最初のうちは、それくらいで大丈夫。おいおい自分で管理すれば分かるようになるしねー。そうそう、今言った都市分類だけど、どのような経済システムを採用するかで、その実態が変わってくるから注意してねっ。例えば専門家経済やハイブリッド経済を採用する場合には通常の偉人ファームは必要ないし、通常の小屋経済の場合は商業都市は例外なく科学都市になる。文化勝利狙いの時とか軍事都市なんて要らないし」
ギル「・・・経済システム?」
シフォン「そ。ま、ここでは細かくは説明しないけどね。初心者は『小屋経済』だけやっておけばいいし。商業都市に小屋を作ってコインを生み出す、もっとも一般的なシステムだからね」
すずな「というわけで、今回の説明は全て小屋経済における話だ、ってことを理解してくださいね。それでは各都市の例を挙げましょうか。まず商業都市ですが」

シフォン「こんな感じー、ってかこれ前回の首都だけどね」
すずな「そうですね。見れば分かるとおり、食料源の米農場以外は、ワインだろうが丘陵だろうが全て小屋にしてコインを稼いでいます。もっともこれは終盤だから出来る芸当で、序盤は農場や鉱山を作って人口増加やハンマー産出をブーストするべきですし、資源はちゃんと専用の改善を使うべきですね。次、生産都市はこんな感じです」

シフォン「前回の第一都市だねー。見たまんま、鉱山やら工房、それと人口を支えるための農場を大量に設置する感じ。基本出力は今のところ46ハンマーだけど、ワインと農場1枚を潰して工房にして、さらに製材所と鉱山に鉄道を張れば、最終的に15ハンマー伸ばして61ハンマーを産出する優秀な工業都市になってくれたはず」
すずな「細かい種別で言えば、この都市は軍事都市ですね。画面には映ってませんが英雄叙事詩士官学校があるので軍事ユニット生産では+150%ボーナス、さらに兵舎と4人の軍事教官により最初からレベル4のユニットを生産できる、そんな都市です」
シフォン「次、ハイブリッド都市はこんな感じっ」

すずな「これも、前回から引っ張ってきた都市です。人口は11と少な目ですが、小屋と鉱山、風車によりそこそこのビーカーとそこそこのハンマーを産出してくれています。このように、ビーカーとハンマーの両方を期待できる都市をハイブリッドといいますが」
シフォン「残念ながら、都市特化という概念からすれば無駄の多い感じだね。この都市はビーカー、この都市はハンマーって風にしっかり区切ったほうが効率はいいので、ハイブリッドは出来るだけ少なめにするのが賢いかな。 ま、いずれにせよハイブリッドについては商業都市工業都市の両方の説明を見ればそれですむので、さっさと次、偉人ファームの説明っ」

すずな「同じく前回の都市ですね。このように、ひたすら農場を張って専門家を大量雇用するのが偉人ファームです。ここではスパイを大量に雇って諜報ファームとして働かせていますが」
シフォン「本来的には、欲しい偉人の種類に応じて専門家を雇う感じだね。たとえば大科学者が欲しかったら科学者を出来る限り多く雇って、他の専門家はごく少数、種類もバラけさせる。民族叙事詩やグローブ座、国立公園等の国家遺産を建てればさらに効果的だけど、一つの都市に建てられる国家遺産は2つまでなので、どれを建てるかはキチンと考える必要があるね」
すずな「と、ここまでが都市例です。国王、質問はありますか?」
ギル「う〜〜〜〜。そ、そうだな・・・余はハイブリッドとやらしか作らないが、純粋な商業都市を作った時、建物を建てるハンマーはどうやって得ればいいのだ?」
シフォン「んー。いちばん一般的なのは、奴隷かな」
ギル「やっぱり奴隷なのか・・・しかし、人口が減るのはかなり痛いと思うのだが」
すずな「そうですね、商業都市の人口減は即座に研究停滞に繋がりますから。ですので、商業都市には幾つか農場を作って人口増加を加速するのが良い方法です。たとえ奴隷を使わない場合でも、草原/農場2つに市民を働かせれば人口増加は倍速になるので、速やかに人口限界まで人口を伸ばせるわけです。で奴隷を使う場合は人口限界を待たず緊急生産、奴隷を使わない場合は、目標人口に達したら農場の市民を小屋で働かせてコイン産出をブーストするか、鉱山で働かせて生産を加速するかのいずれかです」
ギル「うむ・・・商業都市といっても、小屋だけ作るのではないのだな?」
シフォン「終盤になるまでは、全部のタイルを小屋で埋めても使い切れないしね。複数の草原/農場を作るのは当然として、最終的には小屋にする草原/丘陵とかの地形も、最初のうちは鉱山にすれば1の余剰食料と引き換えに3ハンマーを供給してくれる。小屋を設置できない平原/丘陵地形に鉱山を掘った場合の2食糧→4ハンマーを変換より遥かに良いレート、ていうか序盤においては奴隷制を凌ぐ最大のハンマー変換効率を誇る地形だから、少なくとも民主主義までは鉱山の方が良い、ということになるね」
ギル「・・・細かい数字は良く分からないが、つまり商業都市にも小屋以外を作っていい、草原丘陵なら迷わず鉱山にすべし、か」
すずな「えぇ。まとめると、商業都市の生産は奴隷制を基本にしつつ、足りない点は地形ハンマーで補う、そんな感じですね。あくまで基本は奴隷制と考えたほうが、思い切った緊急生産が出来る分、有利です」
ギル「うむ、何とか分かったぞ」
シフォン「おけ、それじゃ今回のプレイにおける、各都市の具体的なプランを見ていこうか。まず首都ウルクだけど」

すずな「この都市は、数えてみると分かりますが、食糧生産が乏しく序盤は生産力・商業力、ともに期待できません」
ギル「・・・あのー。食糧生産とか、よく分からないのだが」
シフォン「んー、じゃせっかくだし説明するか。簡単に言うとね『市民一人を働かせるには、食糧2が必要』ってことなんだ。例えば草原/鉱山(産出:食糧1 ハンマー3)で市民を働かせるとする。その場合、食糧生産が1しかないから、どこかから食糧1を持ってくる必要があるわけ」
ギル「さっきも、そんなこと言ってたが・・・なるほどな。その食糧は、農場などで市民を働かせて得るわけだ」
すずな「そうなんですが、序盤において食糧を3以上産出するタイルは貴重なんです。ウルクの場合、米農場とオアシスと草原農場がそれですね。都市そのもののタイルが無償で供給してくれる2食糧を含めて7の余剰食糧を供給してますが、今回は残念ながら、これ以上食糧産出を増やすことは難しい感じですね」
ギル「うむ? まだ川沿いの草原はあるはずだが? そこに農場を張れば増やせるだろう?」
シフォン「確かにね。でも、今回のウルク商業都市寄りのハイブリッドにする予定だから、草原タイルは小屋を建てる用に取っておきたいわけ。草原に小屋を建てた場合、その地形は食糧を一切消費せずに、つまり人口増加に悪影響を一切与えずに、大量の商業を生み出してくれる。とーっても優秀なタイルになるわけ」
すずな「そのため、商業都市を建てる時は、大量の草原がある地形を選んで建てるのが基本になります。ですがウルクの場合、見て分かるとおり地形の殆どが平原。なかなか利用するのが難しい都市になりますね」
ギル「かといって、ハンマー都市にすることもできんのだろ?」
シフォン「んー、そうなんだよね。ハンマー産出を出すには鉱山を掘るのが一番効率がいいんだけど、見て分かるとおり丘陵が3つしかないから。流石に無理っぽい」
すずな「まぁ、生物学以降はそれなりに有効になりそうですし、今は商業都市に限りなく近いハイブリッドとして運用するよりなさそうです。現時点でも毎ターン10のハンマーを出してくれてますしねっ」
シフォン「余剰食糧が7あるってことは、最大で7枚の平原/小屋を維持できる、ってことでもあるし。7ハンマーを出しながら全力で商業を生産できるなら、まぁ悪くないかな、って思うより他ないかな。じゃ、次っ」
すずな「こちらが第二都市、エリドゥです」

ギル「うほっ、いいハイブリッド」
シフォン「それが分かるんだ、国王もそれなりに使えるようになってきたねっ」
すずな「まぁラベルを読んだだけだとも思いますけどね。国王の言うとおり、非常に良いハイブリッド都市に成長できる優れた都市です。余剰食糧を計算すると分かりますが、5つあるんですよね」
シフォン「平原/森林を除いた全タイルに市民を労働させれば、それで丁度使いきれる。その場合、小屋10分のコインとハンマー16をコンスタントに産出してくれる、非常に便利な都市になってくれるわけだ」
ギル「ふむ。都市計画とは、このように考えればよいのだな」
すずな「それが分かれば、もう初心者は卒業ですね。では次、第三都市キシュ」

シフォン「ご覧の通り、非常に優秀な商業都市のポテンシャルを秘めた優良都市。育ちきるのが今から楽しみだねぇ」
ギル「ふむ。草原が多く、十分な食糧がある・・・のか? なんか少ない気がするが」
すずな「それはジャングルのせいですね。大丈夫、伐採すれば、ちゃんと食糧は+1されますから」
シフォン「一般的に、ジャングルに覆われた土地は、非常に優秀な商業都市に育てることが出来る・・・そう思っておけばいいかな。開発はすこーし手間だけどね。次、元ドイツの都市ケルン」

ギル「おぉ、これが噂の偉人ファームとやらか」
すずな「そうです。もしこの都市が最大の食糧生産力を得た場合、その余剰食糧は生物学発見以前でも15になります。つまりは専門家を7人雇えるわけですから、その産出する偉人ポイントは21。アレクも建てる予定ですので、その場合さらに+8の科学者偉人ポイントを得られますし」
シフォン「民族叙事詩による芸術家ポイント+1と偉人ポイント+100%をコンボして、毎ターン60偉人ポイントが最大出力になる計算だね。まぁ、実際のところそんなに専門家は雇用できないだろうけど」
すずな「現時点で雇用できるのが、図書館で科学者二人、ジッグラトでスパイ一人、寺院二つを建てて聖職者二人くらいですね。演劇で劇場を建てるか、通貨で市場を建てるかして雇用枠を増やさないと・・・この場合は商人のほうが使えるから通貨かな、あ、でも聖職者はもし出ちゃったら面倒だから、出来れば両方・・・ううん、でも芸術家は音楽で貰える可能性あるし・・・」
シフォン「・・・と、このように計画を立てるのが一番楽しいのが偉人都市でもあるね。そんなに建物建てれるの? と思うかもだけど、見て分かるとおり丘陵は大量にあるからハンマーには困らない、一時的に専門家をレイオフして鉱山で働かせれば、今あるシュメールの全都市で一番の工業生産力を誇る都市に変貌できる優れものの都市でもあるから」
すずな「偉人都市の場合は、単純に食糧生産が多いだけでなく、工業生産も伸ばせることを考慮すべし。この辺は非常に大事なことです」
シフォン「奴隷で世界遺産を建てることも出来るけど、実は効率悪いしねー。では次、旧ドイツの首都、ベルリン」

ギル「うむ、これが軍事都市か」
すずな「まぁ、まだ開発の手は及んでないですけどね。見て分かるとおり、現時点でも草原鉱山5つ=15ハンマーを供給するだけのポテンシャルを持っています。まぁこのままだと別に大したこと無いんですが、この都市は工業化時代に大きく変貌できて」
シフォン「工房を敷き詰め国有化を採用し、堤防を設置し、さらに鉄道を丘陵に張り巡らせた場合、基本ハンマー72という化け物になるわけ。これに溶鉱炉と工場と発電所と英雄叙事詩の効果をプラスすれば、実に毎ターン216ハンマー。機械化歩兵のコストが200ハンマーだから、毎ターン機械化歩兵を作って溢れが出る、とかいう有り得ない事態になります」
ギル「・・・・途方も無いなそれは。機械化歩兵というと、総合力最強と呼び声高いユニットだろう?」
すずな「戦闘力32、移動力2、飛行機迎撃可能、しかも行軍の昇進もあるわけですからね。まぁ今回は、そこまで行く前に決着を付ける予定らしいですけどね」
シフォン「ま、その辺は今はどうでもいいけどね。じゃあ最後、最新の都市ラガシュ」

すずな「見ての通り商業都市です」
ギル「ジャングル地帯は商業都市向け、であったか?」
シフォン「そのとーり。草原が広がり宝石にバナナ、さらに幾つかの丘陵と、川が無い以外はまさに最高の立地ですね。まぁ開発したばかりだから今はしょぼいけど」
すずな「それに、この都市を建てたせいで科学税率40%で赤字という結構大変な事態になってしまいましたが、この立地は借金してでも早期に建てておくべき、という判断です」
ギル「・・・そうか、国王では維持費がかかるのだったな」
シフォン「流石に開拓者とはぜんぜん違うよね、その辺」
すずな「そうですね。ではそろそろ時間ですので、今回はこの辺で」
ギル「おぉ? もう終わりなのか」
シフォン「次回予告、ついに時代は紀元前から西暦に突入。そろそろ、アイツを楽にしてやるべきかな・・・? 次回『絶望のビスマルク』をお楽しみに」
すずな「それでは皆様、次回までごきげんよう


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