国王ギルガメッシュレポ その12

〜1854年〜
すずな「ロシア、降伏! これで我々は、並び立つもののない不動の大帝国の地位を確立した、と言えます」
シフォン「大変結構!! それでは早速、次の標的を決めようではないか」
すずな「そうですね、といっても残る独立国は座り牛率いるネイティヴアメリカとハンムラビ率いるバビロニアのみ。ネイティヴアメリカが現在クメールを属国として従える第二勢力であることを考えれば、バビロニアを先に攻撃し、速やかに属国化した後ネイティヴアメリカと戦う他は無いと思います」
シフォン「うむ、相違ないな。ではバビロニアを倒す具体的な時期について考えようか。現在、我らにはライフルという最新兵器がある。よって、ライフルの優位が消えないうちに叩くか、あるいはもう一段階先の兵装を開発してから戦うか、もしくはその中間、相手にライフルがあろうとなかろうと気にせずライフルを大量に用意して物量で叩き潰すか、その3つが戦略の選択肢として挙げられる」
すずな「そうですね。では、どの作戦を採用しましょう?」
シフォン「うむ、それなのだが、スパイによる報告では、バビロニアがライフリングの研究に取り掛かっているという事実は、今のところ無いことが分かっている。よって、速攻で叩き潰す戦法を取ることにしよう。速さは力だ、一刻でも早く座り牛との総力戦に耐えうる国力を付けたいからな」
すずな「となると、兵の傷が癒えたら直ぐに宣戦、という感じでよろしいでしょうか?」
シフォン「そうだ。ひとまず、各地の駐留軍を除く全戦力は、バビロニア国境の都市バスラに集結すること。主力部隊の傷が癒え次第、ハンムラビに宣戦するぞ!」
すずな「かしこまりました。また、宗教的理由に基づく都市反乱の抑制のため、アメリカおよびロシアには、信教の自由を採用させることにします。そのとき、対価としてライフリングを渡し、兵の近代化を促そうかと」
シフォン「うむ、良い作戦だな。属国との関係は大事だ、出来る限り丁重に接するように」
すずな「はっ。・・・そんな感じで、国王ギルガメッシュレポ最終回、はじまります」
シフォン「はじまりますー・・・って、最終回!?」


〜1866年〜

シフォン「よっしゃ、兵の傷も癒えた・・・バビロニアとの回線を開け! 宣戦だ!! 理由は、貴国の教皇庁決議によって我が国が多大な不利益を被ったことである!」
すずな「そんなこと、あったっけ?」
シフォン「気にしたら負け!! それじゃ、手始めに1ターンで攻撃できる都市を、飛行船攻撃の後に、ライフル5隊で総攻撃だ!! 占領したら破壊せよ!!」
すずな「無損害で占領、即破壊、出来ました! 楽勝ですねっ」
シフォン「次! イスラムの聖都ニップールに向け、都市襲撃しなかったライフル総員でもって行軍を開始せよ!! 今回はスパイも使うぞ!!」
すずな「うーん。なんか楽勝モードですね」
シフォン「技術差も有るし、ユニットの数もこっちが上回ってるからな。一刻も早く制圧して降伏させ、お互いの損失を最低限にして座り牛との決戦に備えるとしよう」
すずな「それがよさそうですね。緊張感はありませんけど・・・」


〜1870年〜

すずな「ってなわけで、開戦の翌々ターン、イスラムの聖都ニップールに着きました。とりあえずスパイと飛行船で下準備も終わっています」
シフォン「うむ。てか、すごい楽勝っぽい感じ・・・向こうはせいぜいカノンだし、それも飛行船でダメージ食らってるし・・・まぁいいや、ライフルは総員突撃。落としなさい」
すずな「今度もまた、損害無く陥落。楽勝過ぎる気が・・・あ、今の勝利で、ハンムラビが対話に応じるようになりました。まぁハンムラビも抵抗できる戦力なんて持って無いでしょうし、当然ですね」
シフォン「よっしゃ、早速講和するよっ!」

すずな「こんな感じで講和してくれるそうです。ちなみに技術は譲ってもらえず・・・」
シフォン「まぁ、いいじゃない、このままだらだらと戦っても面倒なだけだし。それじゃ属国化、と」
すずな「恐るべし・・・たった2ターンで集結とは」
シフォン「技術差って残酷だねぇ、全く。・・・てか、あーもう、座り牛もライフリング開発する気配無いし・・・もう、さっくりと座り牛も併呑しちゃおうか」
すずな「プレイレポ的には面白く無いでしょうけどね。まぁいずれにせよ、兵の移動とか充分な戦力の確保に時間はかかりますから、それまでに向こうはライフリング開発するでしょうけど」
シフォン「しないかもよ? とりあえず全自由戦力はニューヨークに集結! 各都市は座り牛との総力戦に備え、諜報施設を中心に都市改善を進めること! 資金はこちらで援助する、クレムリン効果で安上がりだしな。都市改善が済んで手空きになった都市は、どんどんライフルを作って前線や国境沿いの都市に配備させよ!」
すずな「また、技術は軍事科学へ進みます。士官学校を建設して、さらにユニットの生産を加速すること。軍事科学を研究すると鎚鉾兵は作れなくなるので、ウルクではフルスピードで都市襲撃IIIをもった鎚鉾を量産してください」


〜1880年〜
シフォン「軍事学、研究終了!! だがグレネーダーは作らなくて良いぞ、今まで通りライフルを量産し続けよ! 大将軍はウルク士官学校を作れ!!」
すずな「また、スパイは今のうちに座り牛領にどんどん潜入しておくこと。既に諜報ポイントは100%座り牛に投資している状況です、テクノロジー奪取も可能なので気合入れて盗んでくるように! スライダーは再び金銭100%に振り分け、全力で都市改善を推し進めるようにしてください」
シフォン「いやぁ、楽しいねぇ総力戦・・・こういう準備が一番燃えるわー♪」
すずな「はいはい。そうそう、現在レジスタンス対策として国境沿いの各都市に芸術家を配置し、文化生産を推し進めています」
シフォン「ふむ、それも大変結構。最近レジスタンス多いからな、いつの間にかワシントンの馬鹿も宗教戻しやがったし」
すずな「やっぱ全滅させた方が後腐れなかったんでしょうかね?」
シフォン「ま、過ぎちゃったことだし、気にしない気にしない。それに、いちいち滅亡させてたら、とっくに制覇達成だって」
すずな「確かに、それはあります・・・ってあれ? 制覇狙いですよね? むしろ喜ばしいことでは?」
シフォン「簡単に勝っちゃったら面白くないじゃない」


〜1886年〜
シフォン「スパイ! 座り牛の技術『企業』を盗め!!」
すずな「・・・成功ですね。まぁ毎ターンの諜報ポイント産出が500を超えていて、それを座り牛に一点投資してるんだから当たり前っちゃ当たり前です」
シフォン「んで、同じターンに座り牛が蒸気機関を放出してくれるようになったので、生物学と共産主義のセットと交換で入手♪」
すずな「生物学、渡してよかったんですか? 座り牛、人口爆発しちゃいますよ?」
シフォン「・・・うっ。そういえば・・・仕方ない、侵攻の準備だ! 幸い、まだまだライフリングは開発しそうに無い!!!」
すずな「いい加減、開発して欲しいんですけどね・・・つまらないですし」
シフォン「戦略だが、別働隊をクメールの都市に派遣し、開戦と同時に占領する。そうなると、間違いなくクメールの土地は座り牛との終戦時の半分以下に落ち込むから、クメールは独立するだろ。そしたら次のターン、座り牛の都市を総攻撃し占領する。それで降伏するようなら受け入れれば良し、降伏しないようなら次々と都市を落としていけば良し・・・ま、この兵力なら楽勝でしょ。勝ちは見えたねっ!!」
すずな「相変わらずどんぶりな算段ですが、まぁ妥当だと思います。それでは、早速別働隊を派遣することにしましょう・・・あと3ターンで目標地点に到着するようですね」
シフォン「ふっふっふ・・・・世界征服まで、後一歩・・・」
すずな「んー・・・順調すぎますね・・・そんなに上手くいくのかなぁ?」


〜そして1888年、今回の『その時』である〜
すずな「シフォンさん!! 大変です!!!」
シフォン「うむ? どうした?」
すずな「我が文明が・・・我が文明が、制覇勝利を成し遂げました!!!」

シフォン「・・・(; ̄Д ̄) へ?」
すずな「おめでとうございます、シフォンさん!! やりましたね!」
シフォン「ちょっとまって、おめでたくなんかないって、だって、え? 何で今?」
すずな「どうやら、理由は国立公園都市シュルッパクの文化圏が拡張したから、みたいですね。こうなることを見越して国立公園を僻地に作っていたとは、シフォンさん、流石です!!」
シフォン「・・・なんでーーーーー!?」


Civilization IV Beyond the Sword 国王ギルガメッシュレポ 完結〜



〜おまけ〜
すずな「・・・というわけで、今回のプレイレポはこれで終了です。皆様、お付き合いいただいてありがとうございます」
シフォン「ちょっと待って、これ納得いかないでしょ、どう考えても!?」
すずな「まぁその、ちょっと意外でしたけど。でも、紀元前からの親友、座り牛と争わずに勝利できたんですから、良かったじゃないですか」
シフォン「よくないよくない、全然よくないから。こんなつまらない勝ち方なんてないよ!?」
すずな「勝っちゃったものは仕方ない、ですよ。 ていうか、これくらい予想して、バビロニアとの開戦を遅らせればよかったじゃないですか」
シフォン「すずちゃんだってノリノリだったくせに・・・大体、あそこまで隙を見せられて、侵略を我慢できるわけが無いでしょ?」
すずな「そこを我慢できるのが大人です・・・と。それでは最後に、各種グラフを紹介して終わりましょうか」
シフォン「ちょっと待って、まだ話したりないn」
すずな「シフォンさんは、ちょっと黙ってて下さいねー。それでは、まずスコアから」

すずな「序盤にアメリカが台頭し始め、サラディンがそれに続くかと思ったところで急激に落ち、バビロニアアメリカ、の順にトップが変動してきたのが分かると思います。アメリカが落ち始めてからは、シュメールの独壇場ですね。最後の方とか、手が付けられない状態になってます」
シフォン「まぁ、あそこまで国土が増えれば当然だよね」

すずな「一方でGNPは、スコアが有利になり始めるより更に前に、世界一の座をキープしています」
シフォン「経済力こそ国の力、ってのが良く分かるねぇ。伸びた理由は、科学者偉人によって世界に先駆けて活版を開発したお陰、かな?」
すずな「そうですね、作者も、『今回は内政が結構成功した』と思ってるようですし。次、工業生産」

シフォン「うわ。圧倒的」
すずな「標準的な割合より工業都市を多めにしましたから、当然とも言えます。面白いのは、GNPでは分からなかった黄金期が、工業生産ではハッキリと見える点ですね」
シフォン「特に今回は、黄金期発動と同時に普通選挙に変更したから、特に顕著な感じ。本当、ピラミッド様様だねぇ」

すずな「一方、食糧生産では、ごく最近までトップは座り牛だったんですね」
シフォン「まぁ、これは仕方ない。AIって農場をやたら作りたがるし」
すずな「でも、食糧生産を多めにするのは、都市発展の観点からも、奴隷制を使う上でも、良い戦略ですから・・・今度からは、食料を多めに作るようにしたいですね」

シフォン「軍事力・・・は、大したことなかったんだねぇ」
すずな「基本的に、軍隊はウルクでのみ作ってましたからね。相手も攻撃的AIで軍事優先ですし」
シフォン「それでも、最後の追い上げはすごい・・・あのまま座り牛に攻め込んでたら、圧勝だったんだろうねぇ」

すずな「文化は、昔から結構強かったみたいですね。まぁ創造志向ですし、他国から奪った都市では文化施設を最優先してたので当然といえば当然」
シフォン「にしても、ハンムラビのグラフは異常だねぇ・・・文化爆弾したり、都市を奪われたり、取り返したり・・・苦労してたんだなハンムラビも^^;」
すずな「そんな彼をたった2ターンで属国化した我々が言えた事じゃないですけど」

シフォン「諜報は、流石だねっ」
すずな「ジッグラトによる早期裁判所、大スパイの潜入、この二つがあったからですね。一時期、スターリンに追いつかれそうになりましたが・・・」
シフォン「緊急生産で諜報施設を建てたお陰で、最後の辺りはまさにうなぎのぼり。諜報スライダーはずっと0だったのにねぇ・・・都市数の恐怖、といったところか・・・」
すずな「後は専門家も、ですね。偉人都市メッカでは、終盤7人のスパイ専門家を雇ってましたから」
シフォン「ぉ、諜報ファーム戦略。後半戦で超諜報都市を用意するのは、やっぱ重要なんだね」
すずな「研究課題が見えるだけで、だいぶ楽になりますから。各種情報は、見づらいですけど、こんな感じ」

シフォン「・・・全部1位・・・圧倒的すぐる・・・」
すずな「人口や面積とかはもとより、支持率は幸福資源で決まり、平均寿命は衛生資源で決まるわけですから、結局は土地の力ですね。次、5大都市」

シフォン「これも、シュメールと、その属国ロシアで独占♪」
すずな「遺産は今回、あまり作らなかったわけですが・・・他国同士で都市の奪い合いをしてくれたお陰で、何故かシュメールの都市が上位に来てますね。良いことです」
シフォン「てか、今回、AI同士が戦争しまくってくれたお陰で助かった感じだよね」
すずな「運も実力のうち、ですよ。次、ユニット生産数ですが、これは画像を撮り忘れたので口頭で。まず第一位、鎚鉾兵で69部隊です!」
シフォン「今回は、アラブ戦争のときの活躍もあったし、アメリカ戦争でも鎚鉾をアップグレードしてライフルにしたし、本当にメイスマンにはお世話になったねぇ・・・いうなれば、今回のMVPだねっ!」
すずな「そうですね、終盤になっても都市襲撃目当てにずっと作ってましたし。続いて、第二位は、同立で長弓兵とライフル兵、31部隊!」
シフォン「鎚鉾が攻めの要なら、こちらは守りの要として役立ってもらった感じだね。長弓が後ろを守ってるからこそ、メイスも心置きなく前線で暴れられるわけだし」
すずな「都市の数が多く、相応の警備が必要だったから、というのもありますね。・・・第四位、カタパルトで23部隊!」
シフォン「あれ、結構少ないね? まぁ後半の戦いではカタパなんて必要なかったわけだけど・・・アラブ戦争では、本当にお世話になったユニット。初めて私が命令したのも、こいつだったし〜」
すずな「その命令、死ね、でしたね。もちろん覚えてます。次、第五位、斧兵の代替ユニット死鳥隊で、15隊!」
シフォン「これも、思ったより少なかったんだねぇ・・・まぁ斧ラッシュしたわけでも無いし、これくらいか」
すずな「以下、6位が弓兵で14隊、7位がスパイで12隊、8位が飛行船で8隊、という感じで続きます」
シフォン「ランク外で個人的に印象が強かったのは、10位の大将軍6人かなぁ・・・帝国主義でも無いのに、結構生まれたんだよね。おかげでウルクの教官が4名、デフォで11経験値が獲得できて美味しかったなぁ」
すずな「まぁ、それは万里の長城の効果もあったんでしょうね。で、歴史における私たちの位置は」

シフォン「よっしゃ、アウグストゥス級!! ・・・でも、54153点は高いとはいえないね」
すずな「まぁ今回、クリアしたのが1888年と遅めでしたから。テクノロジーも遅れていましたしね」
シフォン「今回は、本当、敵同士で戦ってくれて助かった感じだね。もちろん運も実力のうち、だけど」
すずな「この勝利におごることなく、より大変な状況でも勝てるようになりたいものですね。それでは、この辺で、プレイレポは終わりにしましょうか」
シフォン「だねー。皆様、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました」
すずな「また会う日まで、ごきげんよう