スタンURデルバーの神河:輝ける世界でのアップデート案

Magic: the Gathering の新エキスパンション、神河:輝ける世界(以下ネオ神河)が発売され、紙の大会でも使えるようになった。

そこで今回は、先日紹介したスタンダード青赤デルバー https://gintenlabo.hatenablog.com/entry/2022/02/09/215915 について、
新しいスタンダード環境で採用した、あるいは採用を検討しているカードを挙げていこうと思う。

なお、ここで挙げていくカードは、ネオ神河の新規カードに限らず、
今までは使っていなかったが環境の変化で採用を検討できるようになったカードも含まれる。

まだ思考が整理できてないので乱雑なメモになってしまうが、それでも構わなければお読みいただけると幸いである。

参考までに、上記の記事でも紹介しているが、ネオ神河参入前のデッキリストを掲載しておく。

土地 12
1 島
1 山
4 河川滑りの小道
4 嵐削りの海岸
2 ストーム・ジャイアントの聖堂

スペルランド 16
4 海門修復
4 髑髏砕きの一撃
4 ジュワー島の撹乱
4 棘平原の危険

クリーチャー 11
4 秘密を掘り下げる者
3 血に飢えた敵対者
4 幽体の敵対者

呪文 21
3 消えゆく希望
3 乱動の噴火
1 安堵の火葬
4 表現の反復
2 白熱する議論
1 悪魔の稲妻
2 襲来の予測
3 記憶の氾濫
2 家の焼き払い


サイドボード 15
2 否認
1 才能の試験
2 洗い落とし
2 バーニング・ハンズ
3 削剥
3 夢鎖の霊
2 船砕きの怪物

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《呪文貫き》

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再録された1マナのカウンター。 クリーチャー以外の呪文に対して2マナを要求し、支払えなければ打ち消す。
1マナという軽さが魅力で、今まで相手の呪文を打ち消すには2マナ以上必要だった*1のだが、
これを採用すれば たった1マナ構えるだけで相手の妨害を行うことができるようになる。

構える側にとっても支払わせられる側にとっても、1マナと2マナの差は大きく、
使われる側は相手が1マナ立たせてるだけで打ち消される可能性を考えなければならず、
かつ、ケアしようと思っても、2マナ浮かせて行動するのは特に序盤においては致命的な遅れになるため、
妨害としての信頼度は見た目以上に大きい。

一方で弱点も多く、マナが余ってくると とたんに妨害としての性能が落ちるし、
そもそもクリーチャーや魂力には無力である。
基本的にこのカードは序盤に引きたいカードだが、序盤に引くために採用枚数を増やした場合、
クリーチャーを主に採用している相手と対戦した場合やゲーム終盤で引いた場合に手札で腐ってしまうリスクがある。

とりあえず現状ではメインデッキに3枚ほど採用して試している。

《勢団の銀行破り》

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2マナ4/4搭乗3の機体であり、2マナとタップでカードを引ける能力を3回まで起動できるカード。 3回目は操縦士トークンと宝物がついてくる。

書いてあることが割と滅茶苦茶である。 マナはかかるものの3ドローでき、かつ搭乗要員を自前で用意できるという大盤振る舞い。
ドローはインスタントタイミングで行えるので、カウンターや除去を構えたいURデルバーにはもってこいの一枚である。
また色拘束が存在しないことも、色事故しやすいURデルバーには嬉しい。

強いて弱点を挙げるとすれば、複数枚 重ね引きしたときに弱い点と、デルバーを変身させられない点。
また、生成した操縦士トークンが除去されてしまった場合に搭乗要員を確保しにくいことが挙げられる。
(デルバーは出たとき1/1なため搭乗要員にはなれないし、赤と青の敵対者は速攻と瞬速を持っているため搭乗要員としての魅力は少ない。)
また、アーティファクト除去は環境に溢れているため、ドロソとしての確実性はそこまで高くない。
(それでも1枚でも引ければアドは取れているので気にする必要はないのかもしれない。)

現状は とりあえず2枚で試しているが、使い勝手しだいで採用枚数は変わりうる。 増やす場合に何を削るかは難しいが。

《攪乱プロトコル

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基本は3マナだが条件次第で2マナで唱えられる確定カウンター。

《勢団の銀行破り》との相性は特筆に値し、2マナとアンタップ状態の《勢団の銀行破り》を構えておけば、
相手が動いてきたときには《攪乱プロトコル》でカウンターし、動いてこなければ《勢団の銀行破り》でドローする、という動きが可能。

《襲来の予測》と置き換える形で2枚採用している。

《神の火炎》

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対クリーチャー/プレインズウォーカー用の、おまけ付き2マナ3点火力。 改善されているクリーチャーをコントロールしていれば本体にも2点飛ぶ。

赤と青の敵対者を採用しているURデルバーにおいて、改善されているクリーチャーを用意するのは難しくない。
アグロデッキ相手にライフレースで優位に立つことができるし、相手が対象をコントロールしている前提ならトドメにも使える。

是非とも採用したいが、現状では枠がない。

《炎の排出》

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対クリーチャー/プレインズウォーカー用のインスタントX火力。 改善されているクリーチャーをコントロールしていれば2点ダメージが増える。

こちらも敵対者を採用している関係上、ダメージを増やすことは割と簡単に行える。
条件を達成してしまえば1マナ2点、2マナ3点、3マナ4点と、X火力でありながら標準的な火力と遜色ない効率でダメージを与えられる。
また唱えた時点で条件を満たしているかを参照するので、スタックで改善されているクリーチャーが除去されても問題ない。

また、X火力でありながら赤敵対者と相性がいい点も見過ごせない。
赤敵対者は自身にカウンターを乗せた後に呪文のコピーを唱えるため、改善されているクリーチャーをコントロールしている扱いになり、2点ダメージを与えられる。
ただしカウンターを乗せて唱える能力がスタックに乗っている間に赤敵対者を除去された場合はダメージを与えられないので、そこは注意が必要。

現状ではメインに1枚試している。

《雲散霧消》

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打ち消した呪文を追放する確定カウンター。

《アールンドの天啓》が禁止カードになって《洗い落とし》を採用する必要がなくなったので代わりに採用(サイドに2枚)。
コントロール相手の追加のカウンターとして使う他、《勢団の銀行破り》をサイドアウトする場合に《攪乱プロトコル》の代わりに入れたりする。

《プリズマリの命令》

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2点ダメージ、2ドロー2ディスカード、宝物生成、アーティファクト破壊から2つ選べるインスタント。

新環境でアーティファクトが増えてきたため採用を検討している。
手札で腐った《呪文貫き》などを有効牌に換えられる点も高評価。

《ヴァラクートの覚醒》

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タップインで赤マナがでる土地、兼、手札の不要牌をドローに換えてくれるインスタント。 アドを失わないのが嬉しい。

新環境で《棘平原の危険》や《髑髏砕きの一撃》をスペルとして使いたい場面が増えてきたため、スペルランドの増量枠としての採用を検討している。
《プリズマリの命令》と同じく、手札で腐った《呪文貫き》などを有効牌に換えられるのは嬉しい。

このカードに割けるデッキスロットが今の所ないため検討止まり。


終わりに

とりあえず筆者がざっと思いついたカードは以上になる。

「これも使えるかも」といったカードが見つかったら、またその時に記事にして紹介したい。

また、「挙げられてなかったけど、これも使えそうだ」といったカードに心当たりのある方は、是非ともコメントを残してくれると幸いである。

*1:というのは厳密には間違いで、今までのスタンにも《一枚岩の防衛》 https://mtg-jp.com/products/card-gallery/0000192/491680/ という1マナのカウンターがあった。 しかしこちらは基本1マナしか要求しないため使い勝手が悪く、構築で見かけることはほぼ無かった。