国王ギルガメッシュレポ その6

〜前回までのあらすじ〜
奪い取ったアラブの旧首都メッカに対する文化侵略にぶち切れたシフォンさんは、アラブがバビロンに宣戦布告したのをチャンスと見て、軍が揃うのも待たずアラブに宣戦布告しましたよ。さて、ちょっと時期尚早気味なこの戦争、結末はどうなるのでしょう? ・・・みたいな感じだと思う(ぇー


すずな「シフォンさん、号令を」
シフォン「うむ。それでは改めて、進軍を開始するっ!! 主力スタックは第一目標メディナへと急げっ!!!」
すずな「はっ。ニプルの文化圏のおかげで、このターン中にメディナへと肉薄し、次のターンには攻撃できます。また国境付近にチャリオット兵がいましたので撃破、国境沿いの労働者も捕獲しました」
シフォン「よし。こちらの攻撃スタック、およびメディナ駐留部隊の編成を報告せよ」
すずな「はっ。攻略部隊は鎚鉾5、弓騎2、長弓3、死鳥2、カタパ1、槍1。弓騎兵の1つはピサロ将軍の指揮する治療部隊です。一方、メディナ駐留軍は弓2、象1、斧1、カタパ1、槍1」
シフォン「ふむ・・・単純な数では14対6。まともに戦闘できる鎚鉾と死鳥に限れば7対6・・・いい戦いになりそうだな」
すずな「相手の増援の可能性を考えれば、勝率はおよそ7割ほどでしょうか・・・あまり高いとはいえませんね。やはり早まったのでは?」
シフォン「しかし、バビロンとアラブが戦争をしている以上、軍事大国であるバビロンにアラブが負けるのは時間の問題。この際、贅沢は言ってられぬ」
すずな「バビロンにアラブとの戦争をやめるよう打診していますが、現在の取引材料では難しいようですしね」
シフォン「うむ。とにかく、次のターンが勝負だな」
すずな「はい。・・・報告します、攻撃スタックが敵のカタパルトと象兵からの突撃を受けました。カタパルトは撃破しましたが、象兵により長弓兵一隊が全滅した模様」
シフォン「む? 槍は何をやっている?」
すずな「どうやら、アラブ国境に侵入した際のチャリオットとの小競り合いにおいてダメージを負っていたようです」
シフォン「うむ・・・仕方ない、鎚鉾が損害を受けなかっただけマシとしよう。それでは、これよりメディナ攻略戦を行うっ!! スパイによる反乱が成功し次第、まず砲兵から突撃!! 後、鎚鉾兵、死鳥隊の順にメディナに突撃せよ!!」
兵士「「はっ!!」」
すずな「ダメです、倒しきれません! 残る駐留軍は槍1、剣士1、弓騎1!」
シフォン「・・・やむをえん、ピサロを除く総スタック、損害覚悟で突撃せよっ!! このターンで必ず落とすぞっ!!!」
兵士「「仰せのままにっ!!!」」
すずな「ダメです、辛うじて1枚残ってます!!」
シフォン「ならば、ピサロ部隊も突撃だっ!!! 負けは許さんぞピサロ!!」
ピサロ「はっ。必ずや、御手に勝利をもたらしましょう!」
すずな「ピサロ部隊、勝利・・・メディナ、陥落しました! アラブからの反撃はありません!!」
シフォン「うむ・・・こちらの損害を報告せよ」
すずな「カタパ1、鎚鉾1、死鳥1、長弓3が壊滅、他の部隊もかなりの深手を負っています」
シフォン「ふむ・・・長弓3の損失は少々痛いが、許容量だろう。大儀であった、メディナに駐留し傷を癒すと良い」
ピサロ「はっ、この程度の傷、我が部隊が2ターンで治してみせましょう」
シフォン「頼もしいな。それでは目標を変更、メディナ攻略部隊を除く全軍はバグダッド方面へ集結せよ!!」
すずな「・・・バグダットを落とすのは、メディナ攻略部隊の傷が癒えてからのほうが良いのでは?」
シフォン「いや、たった今、バビロンがロシアと和平を結んだとの報告が入った。バビロンはアラブ戦線へ集中するつもりなのだろう。もしアラブがバビロンに降伏でもしたら一巻の終わり、そうなる前にせめてバグダッドだけでも落としておきたい」
すずな「なるほど。それでは、バグダット方面に数が集まり次第、即行軍を開始します。また全都市の生産は弓騎兵に差し替え、奴隷を使い完成させ、すぐ後を追わせましょう」
シフォン「うむ。弓騎の後はカタパを量産、アラブ軍主力スタックとの戦闘に備えよ。今度こそアラブを倒すのだっ!」


すずな「・・・シフォンさん。良いニュースと悪いニュースがありますが、どちらから報告しましょうか?」
シフォン「んー。いつも良いほうからだとマンネリだから・・・じゃあ今回は悪い方からで」
すずな「え? あの、すいませんシフォンさん、良いほうから報告させてもらえますか?」
シフォン「えー、せっかくだから悪い方から報告して欲しいんだけど。ダメ?」
すずな「まぁダメじゃないですけど。えー、残念ながら、彼は我々の望んだものではありませんでした」
シフォン「・・・は? 意味不明なんだけど?」
すずな「シフォンさんが良いほうから聞いてくれないからー」
シフォン「じゃあ最初から選ばせないでよ・・・んで、じゃあ良いほうは?」
すずな「はい。良いほうは、エリドゥにて、我が国三人目の偉大なる人物が誕生した点です」
シフォン「おぉ、喜ばしいニュースじゃん。エリドゥってことは、やっぱり大科学者だよね? ね?」
すずな「シフォンさん。先に言った悪いニュース、もう忘れたんですか?」
シフォン「失礼な、覚えてるって。『彼は我々の望んだものでは無かった』って・・・あれ? ひょっとして」
すずな「はい。エリドゥにて誕生した偉人は、科学者ではなく技術者でした。執政官にハンマー優先を指示したせいで、技術者が配置されていたようです。ちなみに誕生したのはヘンリー・ベッセマー氏、鋼鉄の精錬に使われる転炉を発明した方のようですね」
シフォン「ふむ、鋼鉄の精錬法に貢献した人物か。ならば、執政官ともども更迭せよ」
すずな「・・・はい?」
シフォン「偉人プールに異物を混入した執政官はクビ!! 技術者など要らぬ、生贄にして黄金期を発動するのだっ!」
すずな「ちょ、ちょっと待ってください! 技術者ですよ!? 遺産を一瞬で作れるんですよ!? なんで黄金期なんですか!?」
シフォン「今は戦時中だ! 今こそチャンスだろう、黄金期の何処が問題だというのだ!?」
すずな「思いっきり問題ですって、奴隷制の緊急生産で人口減りまくってるんですよ!? 黄金期の効果は人口に比例するんです!! 今発動したところで、ろくな効果が得られませんって!!!」
シフォン「しかし・・・しかしだなっ、ならば私は、この失望感を何処にぶつければよいと言うのだ!?」
すずな「それくらい我慢してくださいよ、何年生きてると思ってるんです!?」
シフォン「たとえ千年以上生きてようと、この怒りを静める事など出来るはずなかろう!?」
すずな「と・に・か・く。 黄金期を発動したいのなら、せめて自由主義を開発してからにしてください」
シフォン「それじゃ意味ないでしょ、自由主義獲得のために黄金期を使いたいのに・・・って、あ、そうか」
すずな「そう。自由主義ナショナリズムを獲得して、そのターンにタージマハルを建造すれば済む話です」
シフォン「うむ。分かった、ではその方針でいこう。取り乱してすまない」
すずな「まったく。それじゃ、それまで彼は待機させますよ?」
シフォン「よろしくー」


すずな「そうこうしているうちに、バグダッドに兵士が到着しました」
シフォン「うむ。彼我戦力を報告せよ」
すずな「はい、我が軍の侵略部隊は鎚鉾2、弓騎3、死鳥3、カタパ3、長弓2、チャリ1。スパイも既に潜入済みです。対する防衛軍は斧2、弓騎1、剣1、長弓1、カタパ1。増援は見当たりません」
シフォン「なんと、圧倒的ではないか我が軍は。では早速、兵士たちに命ずr」
すずな「ん? シフォンさん、少し待ってください!」
シフォン「u・・・どうした?」



すずな「ワシントンが宣戦を布告したという情報が、たったいま入りました!! 相手国は・・・なんと、ハンムラビです!!」
シフォン「な、何だと!? ワシントンの相手は、サラディンではないのか!?」
すずな「はい、間違いなくハンムラビのようです。どうやら、人造人間を属国にした結果、ハンムラビに敵視が移ったようですね。シフォンさん、いかがなさいますか?」
シフォン「それを問われたところで、我が国に出来ることなど殆ど無かろうに・・・まさか我々の同盟国同士が戦争をするとは・・・あー、困った困った^−^」
すずな「満面の笑顔ですねー」
シフォン「当然でしょ、列強2国がお互いに足を引っ張ってくれるに越したこと無いじゃん。そのうち技術で釣って戦争させるつもりだったけど・・・手間が省けたねっ」
すずな「ハンムラビの対応は、二種類が予測できますね。まず、すぐにサラディンと和平し、兵を引き返す。あるいは、サラディンを一気に属国にしてから兵を引き返す」
シフォン「もし後者になったら嫌だなぁ・・・念のため、和平交渉しておくとするか」
すずな「・・・ダメです。紙では和平を受け付けてくれません」
シフォン「では、紙と適当な技術を交換し、次のターンに最新技術の教育で釣れないか模索だ」
すずな「紙は未だ独占ですが・・・よろしいのですか?」
シフォン「こちらは教育の研究を終えている。問題なかろう・・・当然だけど紙は全世界にばら撒き、ハンムラビの得にならないようにしてよ?」
すずな「了解・・・紙をサラディンを除き全世界に放出。音楽と神学、現金160ゴールド、および公明正大ボーナスを得ました」
シフォン「うむ、紙による直接の恩恵は少ない。美味しいねぇ」
すずな「はい。さて、バグダッド攻略はどうします?」
シフォン「当然、最悪このターンにサラディンがハンムラビに降伏する可能性も考えて、落とすべきでしょ」
すずな「では、スパイに反乱を扇動させます・・・成功。シフォンさん、号令を!」
シフォン「うむ。カタパルトは弾幕フォーメーションで順次突撃! 勝率がこちらに有利になったところで、鎚鉾から順に攻撃だっ!」
兵士「「「ははっ!!!」」」
すずな「・・・バグダッド、陥落しました! こちらの損失はカタパ1と死鳥1のみ、圧勝です!!」
シフォン「でかした! サラディンはそろそろ降伏するか!?」
すずな「はい、サラディンとの外交パネル、開きました・・・が、まだのようです」
シフォン「ふむ。ハンムラビに対し降伏する前に我々の属国にしてやっても良いと思ったが・・・やはり無理か。ならば兵力をメッカに召集し、揃ったところで侵攻を再開するとしようか」
すずな「はぁ、まだ満足しないんですね・・・あ、ハンムラビが教育と引き換えにサラディンの和平に応じてくれるようです」
シフォン「教育は独占技術だし、向こうの全財産240円もついでに要求しちゃえ・・・うん、成功ー」
すずな「しかし、教育を渡していいのですか? 自由主義に先を越されるかも知れませんよ?」
シフォン「得たお金で科学税率を引き上げれば、なんとかなるでしょきっと。研究内容も見えてるしー」
すずな「相変わらず、どんぶりですね・・・まぁいいです、あとメッカに軍が集結できましたよ?」
シフォン「よし、ならばメッカ西ダマスカスへと進軍を開始だ!! サラディンを絶望させるぞ!!!」
すずな「はっ。・・・あ、サラディンに対する経済制裁教皇庁決議案が出されてる」
シフォン「なに、ナイスアシストだハンムラビ!! 全力で "YES! YES! YES!" を選択するんだっ!」
すずな「はいはい、ぽちっとな、っと。・・・通過したようです」
シフォン「もう絶望ってレベルじゃねぇなサラディンよぉwww」


すずな「・・・!? シフォンさん!! 大変です!!」
シフォン「んー? どうしたのそんなに慌てて」
すずな「ダマスカスへ向かわせていた我が軍の主力が、サラディン軍の猛攻を受けました。壊滅です!!!」
シフォン「何だって!? くっ、たとえサラディンであっても、攻撃的AIに変わりはない・・・そういうことか」
すずな「どうしますか? 今ならまだ、有利な条件で和平が出来ますが」
シフォン「とりあえず、残存兵力はどうなっている?」
すずな「ピサロ部隊の鎚鉾6死鳥1弓騎1槍1カタパ1、以上です」
シフォン「サラディン軍は?」
すずな「・・・・言わなければいけませんか?」
シフォン「報告せよ。サラディン軍の戦力は、いかほどか?」
すずな「えーと、言いますよ? 言っていいんですよね?
長弓11、チャリ1、弓騎6、象兵3。剣4に斧5に槍3、カタパ6。これが見えている範囲の軍備です。その殆どはダマスカスへと集中し、難攻不落の要塞と化しています」
シフォン「なんと・・・圧倒的ではないかサラディンの軍は。これでどうして我々に有利な講和が出来る!?」
すずな「そんなのサラディンに訊いてくださいよ。で、どうしますか? 平和? 戦争?」
シフォン「平和でお願いします m(_ _)m」
すずな「了解、それでは和平交渉に移りましょうか。どうしますか、今回も直接対話します?」
シフォン「そんな気力、ないもん・・・帰って寝るぅ」
すずな「では使者を送っておきます」



サラディンと和平を結びました!


すずな「ふぅ・・・これで、少しは気が抜けますね、シフォンさん・・・て、いないし」
すずな「まぁ流石に今回はショックだったんでしょうね。いい薬です」
すずな「ていうか国土的にはもうこれで十分なんだよなぁ・・・もう平和路線でいいよね? ね? ダメ?」
すずな「・・・・って、こんなの言ってても空しいだけか・・・それでは皆様、また次回をお楽しみに」


第二次アラブ戦争(1360〜1480) 戦果
メディナおよびバグダッドを占領
撃破:剣2 斧4 槍1 弓2 長弓2 チャリ1 弓騎5 象兵2 カタパ6、計25ユニット
損失:鎚鉾7 死鳥3 長弓5 弓騎3 カタパ7、計25ユニット